間取りプランニングのポイントを知ろう
家づくりにおいて重要な間取りのプランニング。実際の生活をイメージし、知識と経験豊かな依頼先と一緒に考えていきましょう。
(詳しくは「ふくしま家づくりの本」で確認を。お求めは県内の書店、コンビニ、スーパーで)
道路に対する駐車場の配置で自ずと決まる建物のプラン
駐車場と建物の位置から玄関の場所や、リビング、勝手口なども決まります。駐車スペースの目安は1台あたり縦5m×横2.5mです。道路に並行か垂直か、また、敷地や道路に対し、建物をどの方向にどの程度寄せるのかもポイントです。残った敷地でどれだけの庭を確保することができるかも見えてきます。
家事ラクの「回遊式」やすっきり暮らす「収納」
建物の中を移動する人の動きを線で表したものを「動線」と言います。例えば、洗濯物を干す・たたむ・しまうというような一連の「洗濯動線」では、無駄な動きを減らすように動線を短くすれば、家事がしやすく時短にもつながります。さらに近年多く取り入れられているのは、動線をぐるりと1周させる「回遊式」です。特に1階全体を回遊できるプランにすれば、行き止まりがないつくりになるため、動きやすい住まいになります。
もう1つ考えたいのが、すっきり暮らすための収納です。玄関のシューズクロークは定番化した収納の1つ。靴やアウターをはじめ、掃除用具、ベビーカーや外遊び用品、スポーツ用品、アウトドアグッズといった外に持ち出して使うものを収納するのに適しています。また、キッチンに隣接するパントリーは食品や飲料、使う頻度の少ない調理器具をストックするのはもちろん、ティッシュペーパーなどの日用品の収納にも便利です。一定量の食料や飲料水を備えることは防災の観点からも役立ちます。
LDKの考え方
家族が集まるリビングは居心地の良い広々とした空間にしたいものです。それにより、お互いの気配を感じながら、程よい距離感をとることができます。また、ダイニング・キッチンも同じく家族の共有スペースとして、ひとまとまりでプランニングするのがベストです。
「家族と過ごす時間」を考慮する
家族で過ごす時間はかけがえのないものです。最近では、LDKにカウンターを設ける、階段途中のスキップフロアや2階のホールを活用したフリースペースの考え方も広がっています。子どもが宿題をする、書斎として、趣味の時間を満喫するなど使い方も様々です。庭やデッキといった外の空間も上手に使って、家族との時間を楽しみたいですね。また、犬や猫も大切な家族の一員です。体に負担をかけないために滑りにくい床材を採用したり、眠る場所やエサ・飲み水置き場を確保したりすることで、ペットにとっても快適な暮らしが実現するでしょう。