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鉄骨構造を活かす大胆なデザイン
木や石の質感が環境に調和する

【リノベーション】

㈱エア・コーポレーション

ふくしま家づくりの本2019年版掲載

新築からリノベーションへ 発想の転換から生まれた自由空間

 祖父母が亡くなって以来、誰も住んでいなかった築50年ほどの母屋と、家族6人で住んでいた築30数年の離れ、これらを取り壊して二世帯住宅を新築しようというのが最初の考えだった。そこで展示場などを見学したが、「価格も高く、間取りも似たような感じで面白みがない。ピンとくるものがなかったんです」。そんなときに紹介されたのが『エア・コーポレーション』だった。
 「佐久間社長が家を見にきて、『これは構造を活かしたリノベーションのほうがいい』と。そういう方法もあったか!と思いましたね」とご主人。
 離れを家族の新たな住居とするために話し合いを重ね、鉄骨構造を活かした住まいのプランを練り上げていった。
 「いろんな提案を受けてイメージが膨らんで。既成概念にとらわれない家づくりは楽しい発見の連続でした」。

ムクや和紙などの素材と相まって、鉄骨構造が違和感なくとけ込む、斬新で大胆な空間デザイン。階段には手すりをつけず、よりオープンに

コーナーごとに様々な表情をみせる 素材づかいと空間デザインの妙

 既存の造りでは階高が2.4メートル、天井が2メートルと低かったので、家全体を吹き抜けにすることに。内装は鉄骨の構造材をあらわし、床や天井にはムク材を使用、壁には土の質感がある材料を張っている。
 「鉄の硬くて冷たいイメージに、自然の素材を使うことで柔らかさを出したかった」と佐久間社長は言う。
 一体型のLDKは36帖もの大空間。フロアの中央は段差のある畳敷きにして変化をもたせるなど、空間演出も絶妙。様々な表情をみせてくれる住まいだ。
 圧巻は、東側の全面にとった窓。上部に等間隔に配置したルーバーは、センターを切り出した集成材に和紙を貼り、圧迫感のないよう仕上げている。
 「大空間と開口部で熱効率が悪いと思われるかもしれませんが、夏は2階のエアコン1台だけで家中涼しく過ごせました。冬は薪ストーブの登場が楽しみです」。

旧離れの1階は半分以上が倉庫で、茶の間が1室

  • 個室にはせず、ロフトのようにつくった子どもたちのプレイルーム

  • 窓を背に畳コーナーから見た室内は、空間の広がり感も表情もまた違った印象。土のような質感の壁材は、同じ柄が1枚もない

施工会社からメッセージ
  • 代表取締役
    佐久間宏一さん

  • 建築家がつくる家づくり
    設計のチカラ・建築のチカラ
     エアは1983年の建築設計事務所設立後、2000年には建設業許可を取得し住宅の設計から施工まで行っています。建築士・建築家としての家づくりは、単なるデザインハウスや今までの一般住宅を超えて<より良い建築としての家>をつくるものと考えるからです。その姿勢とともに、これからもお客様の為に何ができるのかを考え、お客様とあるべき住宅を一緒に模索したいと考えています。
施工会社

㈱エア・コーポレーション

〒963-0104 郡山市安積町南長久保2-27-1
TEL : 024-937-0041
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