ふくしま家づくりの本WEB

ふくしま家づくりの本2022_1年版掲載
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夫婦２人の時を豊かに紡いでいく
心地良さと季節感に抱かれる家

【リノベーション】

㈱エア・コーポレーション

ふくしま家づくりの本2022_1年版掲載

多彩なくつろぎ空間を設計 “空中アウトリビング”も出現

　紹介するのは『エア・コーポレーション』社長の佐久間さんのご自宅。25年前に自社で建てた二世帯住宅を、夫婦2人の暮らしを豊かに紡ぎ、そこに居るだけで身も心も包み込まれる家へ変えることに。「若い頃よりも、美しさや寛ぎを重視するようになった私自身の変化も表現しました」と思いを語る。
　今回は、広いLDKが主な空間だった2階を改築。注目すべきは元の１階天井裏の配管を活用するため２階の床を20㎝上げたこと。工事費を軽減するだけでなく天井高はそのままに、木に抱かれるような癒やしの空間に仕上げた。さらに、季節を肌で感じ、視界を広げる役目も果たす“空中アウトリビング”も出現。
　「安らげる場所がいろいろあって、そこでどう過ごそうか考えるのが楽しみで。家事のしやすさなど機能的な面にも満足しています」と奥様は、とてもうれしそうな表情を見せた。

無垢材を活かしたLDK。飾り棚で空間を仕切ったことで包み込まれる心地良さをさらに生み出している。窓の外にはアウトリビングが続く

自然の彩りを贅沢に享受できるアウトリビングは床面を60㎝下げ、屋内にいる人と伸びやかに視線が行き交うように配慮した。前面には防風対策の引き戸が入る

壁付けキッチンにして使い勝手を高めた空間は、天窓から四季を感じる奥様の憩いの場。艶感が素敵な壁面収納は以前のまま活用している
好きな物と過ごすプライベート空間も確保。物の配置を綿密に計算して設計。小上がりと障子窓に癒やされる。手前角には薪ストーブがある
旧宅の外観はスタイリッシュな印象。今回のリノベーションではベランダの中央を取り除き、アウトリビングを設けた

施工会社からメッセージ

代表取締役
佐久間宏一さん
建築家がつくる家づくり
設計のチカラ・建築のチカラ

　エアは1983年の建築設計事務所設立後、2000年には建設業許可を取得し住宅の設計から施工まで行っています。建築士・建築家としての家づくりは、単なるデザインハウスや今までの一般住宅を超えて＜より良い建築としての家＞をつくるものと考えるからです。その姿勢とともに、これからもお客様の為に何ができるのかを考え、お客様とあるべき住宅を一緒に模索したいと考えています。