希望の間取りを100%実現
長年あたため続けた理想の住まい
すらりとした直方体のフォルムに三角屋根、シンプルな外観に赤いドアが目を引く。玄関へ入ると、広い玄関ホールが迎えてくれる。来客対応のためのテーブルセットも備えているのが特徴。この空間は、奥様たっての希望を叶えたもの。なんと自らきっちりと図面におこし、『光建設』に要望を伝えたという。「どうしてもつくりたかった広い土間から家づくりを考え始めたんです。ここからリビング・ダイニングへと間取りプランを広げていきました」
以前の住まいは築40年でシロアリ被害がひどく、また震災によって構造にゆがみが出てしまったため、新築することに。長年イメージをあたため続け、震災後6年目にして思い描いた住まいが実現した。
「奥様の設計図を100%活かして、あとはそこに寸法を合わせていきました。ご要望が明確だったので、スムーズに家づくりを進めることができましたね」と、吉田社長は言う。
アールが描くやわらかな空間に
カラーコーディネートが映える
1階フロアは、それぞれの部屋の独立性を大切にしながら開放感のある空間にしたかったと奥様。そのため仕切りはすべて引き込み戸にし、すりガラスを採用した。内装は白を基調に、リビングなどの壁の一部にターコイズブルーを配色。すりガラスを通すと、海の中にいるような幻想的な雰囲気だ。
T邸の大きな特徴は、壁のコーナーをアールの曲線で仕上げていること。「昔行った病院で見て気に入って、自分が家を建てるときは絶対に取り入れようと思っていたんです」。玄関やキッチン、2階ホールのコーナーなど、曲線が室内にやさしい印象を与えている。
ビビッドな赤がポイント!
インテリア・小物にもセンスが光る
壁のターコイズブルー、ドアやキッチン設備にはポイント的に赤を配色。バランスのとれた色づかいでまとめられた住まいは、まるでモダンアートのよう。またインテリア・家具のセレクトにも一つひとつセンスが感じられる。
「娘が好きな赤い色の小物はずっと集めていたんです。自分で色を塗ったりして手づくりしたものもありますね」と笑う。聞けばインテリアの専門学校に通っていたという奥様。そのデザイン感覚がこわだりの家づくりにも活かされているのだと納得する。
実用性を大切にしながら、遊び心も満たしてくれる住まい。「住み心地も大満足。建てたい家を建てた!という実感があります」。
これからは、海外からの留学生をホームステイとして受け入れたり、一時中断していた英会話教室を再オープンしたりと、大満足の新しい住まいにたくさんの夢が詰まっている。