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ふくしま家づくりの本2021年版掲載
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光と風、風景も取り込む大胆な設計
開放的な空間を楽しみながら暮らす

㈱エア・コーポレーション

ふくしま家づくりの本2021年版掲載

いつも家族が見える伸びやかな間取り。至るところに借景窓を

　二年続けて購読した「家づくりの本」で出会った『エア・コーポレーション』。同社ならではの、開放感と周りの風景までも取り込む設計に引かれて依頼した。
　昨秋完成した新居は、福島市郊外の里山の景色に溶け込むように建つ。キッチン、リビング、スタディーコーナー、和室まで一体となった１階は、ほぼ間仕切りなし。南面に大きく開いた窓から風景も欲しいまま。風通しも良く、四季を通して快適だと言う。共働きを応援する、動きやすい家事動線、大容量の収納、床を20センチ高くした和室でくつろぐご主人と、キッチンの奥様が自然に目が合う設計も心憎いばかり。室内と庭の池をつなぐデッキも「お気に入りの場所」と話すHさん。「空間が広がった上に、祖父が生前、僕のために造ってくれた池も活かせました」。やんちゃ盛りの子どもたちが柱をよじ登ったり、ママの帰宅をかくれんぼで迎えたりする姿に思わずほほ笑んでしまうのは、大空間が持つ包容力によるところが大きいとか。見晴らし、見通しのいい住まいでつかず離れず好きなことをしながら過ごす一家。この先もずっとこの団らんを謳歌していきたいそうだ。

大らかな空間の一角に設置したキッチンは、足元の清潔を保つエアフロー構造の「トーヨーキッチン」。家事をしながらカウンター越しに一日の報告をするお子さんの話を聞いたり、勉強を見たりできる

デッキと縁側が、室内でも外でもない場所として暮らしや遊びを広げる。奥行約1.8メートルと深く大きな軒が夏は日差しを遮り、冬は縁側とデッキに陽だまりをつくる

２階から和室と窓の外に広がる田園風景を望む。大胆な吹き抜けは、高さを抑えることで醸し出される安心感を併せ持つ
障子戸とサッシを組み合わせただけという横長の窓と右奥のピクチャーウインドウは、いずれもHさん一家のお気に入り
同社の魅力を「間取りの自由さとセンスの良さ」と話すHさん。多彩な窓のおかげで里山の魅力を再認識できたとも
キッチンの北側に設けたスタディーコーナー。Hさんのご実家の古い石垣や日常が窓から垣間見え、互いの心を近くする

施工会社からメッセージ

代表取締役
佐久間宏一さん
建築家がつくる家づくり
設計のチカラ・建築のチカラ

　エアは1983年の建築設計事務所設立後、2000年には建設業許可を取得し住宅の設計から施工まで行っています。建築士・建築家としての家づくりは、単なるデザインハウスや今までの一般住宅を超えて＜より良い建築としての家＞をつくるものと考えるからです。その姿勢とともに、これからもお客様の為に何ができるのかを考え、お客様とあるべき住宅を一緒に模索したいと考えています。