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のびやかにつながる住空間
木を知り尽くした職人たちが
伝統の技で仕上げる家

㈱山川

ふくしま家づくりの本2021年版掲載

外壁は、黒を基調に2階の一部に白を使用。落ち着いたたたずまいの中に大胆に配した、ケヤキの梁が目を引く。明かり取りの丸窓を付けた部分は、シューズクロークを兼ねた土間収納に

埋もれ木や古材を活かした 暮らすほどに磨かれていく家

 使い込むほど光沢が深まるケヤキ、木目も表情のある節も美しい杉、薄いピンクのサクラ、さらには黒柿や太陽の光を浴びることなく長年泥の中に埋もれていた「埋もれ木」など、「木の魅力にはまってしまったのは、多分に父親の影響です」と笑うGさん。家を建てる時は、お父様と一緒に数十年かけて集めた入手困難な材料を使うと決めていた。「ただ埋もれ木などは、反ったりねじれたりしているので、経験豊かな職人さんしか扱えないんです。以前から知り合いの『山川』さんは、木を大切に扱う会社なので任せて安心と思いました。本当にその通りになってうれしい限りです」とご主人。
 吹き抜けの玄関ホールに薪ストーブ、広々としたリビングの一角には小上がり、2階のホールから1階が見下せるなど、大らかなプランは、最初にGさんが考え、同社が整えた。空間が大きいと暑さ寒さを心配しがちだが、薪ストーブがあるG邸は、真冬の引っ越し時も暖かだったという。「薪ストーブで温められた空気が家中に広がり、家全体がポカポカ。洗濯物もすぐに乾きます。夏は、冷房がよく効くので涼しいです」と奥様。
 現在、ご主人は、時間を見つけては外構用に集めておいた石材を組んでいる。脱衣室からリビングまで、L字型のデッキを手づくりする計画も間もなくスタートさせる予定だとか。完成が楽しみだ。

リビングからキッチンまで計25帖にもなる大空間。正面に天然肌のモミジの柱、天井の一部に杉、床は洗面脱衣室までサクラを続けるなどムク材をふんだんに使用。小上がりの腰板などにはケヤキの埋もれ木を用いた

薪ストーブを置いた吹き抜けの玄関ホールは天窓付き。上がり框(かまち)は塗装でとろりと仕上げたケヤキの埋もれ木。天井はケヤキの一枚板。腰板も床もケヤキ

  • 藤色の壁紙が美しい和室。床の間の「落とし掛け」(上部の横架材)にエンジュ、床板の一部と広縁には貴重な黒柿を惜しみなく使い、床柱には存在感のある桑の古材を

  • 広々としたキッチン。小上がりをイス代わりにカウンターで軽食を取ることもできる。カウンターと笠木、壁面収納の上部にも埋もれ木を配した

  • 引き戸の先で待つ紫檀(したん)色の壁が印象的なトイレ。床と腰壁はケヤキの埋もれ木。手洗いと収納を兼ねた飾り棚には、季節の小物を飾って

  • 洗面脱衣室の床にはサクラ、天井と壁には香り成分が消臭や防虫に効果を発揮すると言われるヒノキを使った。北側に配した窓からやさしい自然光が入ってくる

  • 落ち着ける空間をテーマにした寝室。床と腰壁はケヤキ。壁とカーテンには、ダークな色を配した

  • 洗濯物を干している間も子どもと遊べるよう、一部をキッズスペースにした2階ホール。天井に光るクロス、壁紙にターコイズブルーを使いエリアを分けた

  • 木が好きで、新居には集めた木を余すところなく活かしたいと願ったGさんと、その思いを理解し、叶えてくれた山田社長とは、今も懇意にしているそうだ

施工会社からメッセージ
  • 代表取締役
    山田誠晴さん

  • 木を熟知した職人がつくる、自然の木
    の香り漂うくつろぎの住まい
     くつろぎのスタイルは、自由自在。居心地の良い住まいには、風合いのある木がよく似合い、冬は、暖炉の火が訪れる人を温かく出迎えます。
     当社がつくるのは、自然の木の香りが漂うような住まいです。細部にわたって使いやすいこと、掃除が楽なこと、そして好みや雰囲気、使いたい設備機器を揃えることなど、納得いくまでこだわり抜き、ご満足いただいております。
施工会社

㈱山川

〒960-8116 福島市春日町1‐ 16
TEL : 024-534-1265
休/毎週日曜日 営/8:30~17:00
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