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木を熟知したビルダーが施主の思いを形に
美しく豊かな時間が流れる家

㈱山川

ふくしま家づくりの本2025年版掲載

周辺に安心感と重厚感を漂わせる大屋根が目を引く外観。濃いブラウンの洋瓦にベージュ系のサイディングを組み合わせて柔和で落ち着いた印象に

腕の良い仕事に魅せられ決断 予想以上の住み心地

 町の移り変わりを見守るように、宿場町だった通り沿いに建つOさんご夫婦の新居。おおらかな大屋根が街並みによく溶け込んでいる。旧宅は築65年。「建て替える時期に来ていました」とご主人。
 『山川』との出会いは「新居を建てて、薪ストーブも入れました」という友人からの連絡だった。早速、出かけると入ってすぐに大きなリビング・ダイニング。「まさに私が描いていたプラン。薪ストーブも夢でした。もう1軒、『山川』さんで建てた家を見せていただくと、そちらも大工さんが良い仕事をしていました。これだと思いました」。工事が始まると腕が良いだけでなく、現場のまとめもしっかりしていた。奥様も「その都度私たちの意向を聞きながら進めてくれました。思った通りでしたよ」と話す。
 東西に長い敷地に応じて1階は、室内の隅々まで光と風が巡るオープンなつくりに仕上げた。神棚や床の間、ダイニングの造り付け収納まで、一貫して自社大工が手掛ける収まりの良い手仕事が、広々とした空間に清々しい空気をまとわせる。夏は大きな開口部から心地良い西風が入るという。冬は薪ストーブが2階洋室まで暖め、住み心地は予想以上で大満足だという。

ダイナミックな勾配天井の一部に、杉無垢材を配しアクセントにした約25帖の広々LDK。床は玄関、ダイニング・キッチンと同じ程良い弾力性と衝撃吸収性で足裏に心地良いカバザクラ。淡い色調で空間を明るくする効果も

山小屋、洋室など間取りに こだわり暮らしを楽しく

 玄関からリビング、ダイニング・キッチン、二間続きの和室と続く1階。ふんだんに使われた木材が落ち着いた空気を醸し出す。ご夫婦で時間をかけて考え抜いた間取りには、それぞれのこだわりがある。「山小屋」と愛称で呼んでいるご主人の部屋もその一つだ。玄関の左側には、愛用のミシンを置いた奥様の趣味の部屋。
キッチン周辺は、旧宅の不便さを解消したいと収納と動きやすさを重視した。アイランドキッチンを中心にパントリー、ダイニング、勝手口と短い動線で行き来できるので、毎日が楽しくなったという。
 トップライトが照らす階段の先は洋室。帰省シーズンには、5人のお孫さんたちの「遊ぶ」「泊まる」を満たす最高の空間になる。「来るたびに『2階!2階!』と言って我先にと駆け上がって行きます(笑)」とご主人。
 オール電化にしたことも良かったと奥様。「IHクッキングヒーターは、消し忘れがないので安全。風は入るし、薪ストーブもあるでしょう。断熱性も気密性も高いので、電気代も以前と比べたらずっと経済的」。夢を叶えた新居で、思い思いに好きなことを楽しみながら、四季折々の光と風と一緒に自然体で暮らしていくそうだ。

リビングとダイニングの天井の高さを変えて、それぞれの個性を表現。薪ストーブの背面は大谷石。焼けて炭化しないよう空気の層を作っている

  • シンクから28cm高くした腰壁で手元を隠したキッチン。パントリーと日光杉のテーブルの後ろに造り付けにした奥行き40cmの収納のおかげでいつもスッキリ

  • ドアを開けると一気に別世界。無垢材で仕上げたご主人の部屋。愛着を込めて「山小屋」と呼ぶ寝室の壁は、ヒノキ。床は薄ピンク色のサクラを使った

  • 広々とした玄関。床を格子戸の向こうに広がるリビングと同じカバザクラにしたことで、空間の明るいトーンが途切れることなく続く。左側は奥様の趣味の部屋

  • お孫さんたちに大人気の洋室。手前が約8帖、奥は約6帖ある。リビングにつながる窓がある奥の洋室は、洗濯物がよく乾くランドリールームとして奥様がご愛用

  • 棟梁が腕を振るった二間続きの和室。床が畳、床柱は日光杉(6寸)、前地板はケヤキ、床框は黒面で仕上げた

施工会社からメッセージ
  • 代表取締役
    山田誠晴さん

  • 木を熟知した職人がつくる、自然の木
    の香り漂うくつろぎの住まい
     くつろぎのスタイルは、自由自在。居心地の良い住まいには、風合いのある木がよく似合い、冬は、暖炉の火が訪れる人を温かく出迎えます。
     当社がつくるのは、自然の木の香りが漂うような住まいです。細部にわたって使いやすいこと、掃除が楽なこと、そして好みや雰囲気、使いたい設備機器を揃えることなど、納得いくまでこだわり抜き、ご満足いただいております。
施工会社

㈱山川

〒960-8116 福島市春日町1‐ 16
TEL : 024-534-1265
休/毎週日曜日 営/8:30~17:00
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